InnoSenT Application Note Ⅰ (Introduction)

InnoSenT社のApplication Note Ⅰを翻訳・掲載いたしました。
連続記事になっていますので、以下の記事リストよりお読みください。

InnoSenT Application Note Ⅰ

1 はじめに

2 物理的基礎 — レーダー方程式

3 レーダー方式の選択

4 民生及び産業用途向けのレーダーセンサの実装

5 レーダーモジュールの取扱いおよび機構的側面

6 まとめと応用の可能性

InnoSenT GmbH

InnoSenT GmbH は、初心者や初めてのユーザーに対し、不必要な挫折やつまづきを味わう事無く、手軽にかつ容易にレーダー技術を取り込めるように努めると共に多年の経験に基づいた有益な情報を提供したいと考 えています。
1999 年、InooSenT は、FET による直接発進技術に基づいた高度に インテグレートされた平面アンテナ一体型の低コスト レーダー モジュールを世界で初めて製品化に成功しました。この技術は市場において従来のガン発振器による導波管タイプのモジュールから完全に置き換わりました。 その7 年後、InnoSenT は再び統合型 SiGe(シリコンゲルマニウム)による、いわゆる MMICを送信部に採用した大量生産を実現した最初のメー カーとなりました。
現在、InnoSenT は民生、産業、車載などの用途向けに年間230 万個(2024年度)を超えるレーダー モジュールを生産しており、その著しい技術力の成長と共に厳しい品質管理により高機能化に対応しています。

著者紹介：

ウォルフガング・ウェイドマン 工学博士

InnoSenT GmbH の共同創設者である彼は、35 年以上レーダー センシング テクノロジーに取り組んできました。エンジニアリング、販売、マーケティングにおける彼の活動、および顧客、ユーザー、同僚との豊富な交流を基に、近年は自身が得た経験や知見を社会に提供しています。

今回ご紹介するアプリケーション ノートに加えて、彼は最近、書籍 (ドイツ語)「Rardarsensorik ? Schwarze Magie oder Faszinierende Technik?」（レーダーセンサー：魔法か？それともテクノロジーか？） を出版しました。レーダーセンシング技術の基本と複数の応用例 をわかりやすく解説しています。